アルバイトで始めた介護の仕事。初めは大学卒業までと思っていました。しかし、一人の利用者様との出会いが決意を変えてくれました。

ある日、利用者様の部屋に行くと、肩を震わせながら涙を流し、首に手をあてていました。

「自分で命を絶つ力もないなんて情けない。いつも天井を見て、誰も来てくれない。何のために生きているのか」と話し始めました。

その利用者様は定年まで働き社会を支えてきた女性でした。なぜ、そのような人がこんな想いをしなければならないのかと疑問とともに憤りを感じました。

その時、私は何の手段も持たない素人でした。できることは部屋に通って声をかけることくらいでした。大学生だった私は、仕事に出られない日も続き、久々に仕事に行くとその利用者様の姿はありませんでした。

その利用者様の気持ちを少しでも変えることができたのだろうかと悩みました。

その答えは数日後に知ることになりました。

上司に、ご家族が「いつも若い男の子が良く話をしてくれたりお世話をしてくれて感謝している。」と会いに行くたびに笑顔で話していたと。私の「介護」はそこから始まりましたそして、「生きていて良かった」「死んで悔い無し」と想えるように手伝いをすることが私の使命となりました。

介護保険のサービスを提供していく中で、自分の使命を果たすためには、それだけでは限界があることに確信をもち、「合同会社　笑夢」を設立しました。合同会社　笑夢では、「笑顔」と「夢を叶える」ことを理念にサービスを提供しています。

みなさまにおかれましては、今後とも変わらぬご愛顧とご指導ご鞭撻を賜りますよう、従業員一同、心からお願い申し上げます。